画像にエフェクトをかけて遊ぼう — (1)白黒化

白黒化

TeshFxはいくつかの「フィルター」を提供している。ここでのフィルターとは、画像に対して何らかのエフェクトをかけるもので、そのフィルターによって元の画像をさまざまに変化させることができる。今回はカラーの画像を白黒にするフィルター”TeshFxMonoColorFilter”について説明する。TeshFxのフィルターの使い方は統一されているのでこのTeshFxMonoColorFilterでフィルターの使い方を学習していただきたい。

前提

下記の環境がすでに揃っていることが前提なので、もしまだのものがあればリンクをたどって準備していただきたい。

  • Processingがインストールされていること
    –>まだの場合:Processingのインストール(Windows編Mac編Linux編
  • 最新バージョンのTeshFxがインストールされていること
      →まだの場合:TeshFxのインストール

コーディング

下記のコードはDisplayTesh01のコードに手を加えたものだ。タイピングの練習を兼ねて一から打ってもいいし、面倒くさい人はDisplayTesh01をコピーして、追記してもよい。これを”Filter001″という名前で保存する。

PImage image; // 変数 imageを宣言

import teshfx.filter.*; // TeshFxFilterを使うことを宣言

// TeshFxMonoColorFilterを生成し、それを変数"monoColorFilter"に代入
TeshFxFilter monoColorFilter = new TeshFxMonoColorFilter();

void setup() {
  size(480, 640); // ウィンドウサイズを480x640に指定
  //ネットからURLで指定した画像をダウンロードして”image”という変数に代入する
  image = loadImage("https://coding4.art/wp-content/uploads/2022/11/teshnakamura.jpg"); 
  
  // imageの画像にフィルターをかけそれを再度imageに代入する
  image = monoColorFilter.filter(image);
}

void draw() {
  image(image, 0, 0); // “image”を表示する
}

void dispose() {
  save("teshmono.png"); // 画像を保存する
}

このコードを実行すると白黒に変換されたイケメンが表示される。

MonoTesh

解説


DisplayTesh01から加わったところについて解説する。

3行目

この行はTeshFxのフィルターを使うことを宣言している。これはおまじないのようなもので、今後もTeshFxのフィルターを使う場合はこれを書いておく必要がある。

6行目

TeshFxMonoColorFilterを生成し、それをmonoColorFilterという変数に代入している。

14行目

Applies the filter on the image, which was loaded at line 11.By typing “.” (period) in monoColorFilter followed by the function “filter”, the filter that monoColorFilter has is called.
The result of that filter function is again assigned to the image variable.
Remember that “=” (equal) meant “assign the value on the right side to the variable on the left side”. It does not mean “the left side equals the right side”.

11行目で読み込み、image変数に代入した画像にフィルターをかけている。monoColorFilterに”.”(ピリオッド)を打ってその後ろに続けて関数”filter”をつけることでmonoColorFilterがもつfilter関数が呼ばれる。
そのfilter関数の結果をもう一度image変数に代入している。
“=”(イコール)は「右側の値を左側の変数に代入する」という意味だったことを思い出していただきたい。決して「左側と右側は正しい」ということを意味しているのではない。

21〜23行目

dispose関数はプログラム終了時に一度だけ呼ばれるのでここで画像を保存する。
プログラム終了後に保存されたファイルを開くと白黒化されたイケメンの画像が表示されるはずだ。

まとめ

ここではTeshFxのフィルターの例として画像を白黒化するTeshFxMonoColorFilterを使ってTeshFxのフィルターの使い方を学んだ。TeshFxのフィルターは他にもあるので、それらについては次回以降解説するがそれらの使い方の基本は今回と同じだ。
フィルターを使う手順は下記の通り。

  1. TeshFxフィルターを使うことを宣言する。(import teshfx.filter.*;)
  2. フィルターを作ってそれを変数に代入する (TeshFxFilter xxx = new TeshFx—Filter();
  3. filter関数を呼ぶ (xxx.filter() )
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